飲食店のホームページに最低限必要な7つの情報|豪華なサイトは必要ない
飲食店のホームページは、豪華である必要はありません。初めてのお客様が「行ってみよう」と判断するための情報が、迷わず見つかることのほうが重要です。

飲食店のホームページを作るとき、「どこまで作り込めばいいのだろう」と悩む方は少なくありません。
きれいな写真をたくさん載せる。動画を入れる。ブログを更新する。多言語化する。オンライン予約や会員機能まで付ける。
もちろん、お店によってはそうした機能が役立つこともあります。
しかし、小さな飲食店が最初からすべてを用意する必要はありません。
ホームページの役割は、豪華さを競うことではなく、「このお店に行ってみようかな」と考えている人が、必要な情報を迷わず確認できることです。
前回の記事「ホームページを持たない飲食店が機会損失している理由」では、SNSやGoogleマップでお店を見つけてもらえても、来店を判断するための情報が不足すると機会損失につながる可能性があると紹介しました。
では、実際にホームページを作るなら何を載せればよいのでしょうか。
この記事では、まず押さえておきたい情報を7つに絞って整理します。
大切なのは「お客様が知りたい順番」で考えること
ホームページを作る側は、つい「自分たちが伝えたいこと」から考えがちです。
創業の歴史。料理への想い。食材へのこだわり。店主の経歴。
どれもお店にとって大切な情報です。
ただし、初めてお店を知った人が最初に確認したいのは、もっと実用的な情報であることが多いでしょう。
- 今日は営業しているのか
- どんな料理があるのか
- 予算はいくらくらいか
- どこにあるのか
- 予約は必要なのか
- どんな雰囲気のお店なのか
まずこの疑問に答え、そのうえでお店の魅力やこだわりを伝える。
この順番にすると、ホームページは「作品」ではなく、来店を支える案内所として機能しやすくなります。
1.営業時間・定休日
もっとも基本的で、もっとも重要な情報のひとつです。
営業時間が分からなければ、お客様は「今から行けるのか」を判断できません。
ランチとディナーで営業時間が分かれている場合は、それぞれ明確に表示します。
- 営業時間
- 定休日
- ラストオーダー
- ランチ営業の有無
- 臨時休業の案内方法
などを整理しておくと分かりやすくなります。
特に注意したいのは、ホームページ、Googleマップ、SNS、予約サイトで営業時間が食い違う状態です。
お客様から見ると「どれが正しい情報なのか分からない」状態になるため、変更時には主要な掲載先をまとめて更新できる運用を決めておくことが大切です。
2.メニュー
飲食店を探している人にとって、「何が食べられるのか」は当然重要です。
だからといって、すべての料理を細かく掲載しなければならないわけではありません。
まずは、
- 看板メニュー
- ランチメニュー
- コース
- 代表的な一品料理
- ドリンク
など、お店の特徴が分かるものから掲載すれば十分です。
季節や仕入れ状況によって内容が変わりやすい場合は、「内容は季節や仕入れにより変更します」と明記する方法もあります。
大切なのは、すべてを網羅することではなく、「この店ではどんな食事ができるのか」を想像できることです。
3.アクセス
住所だけ掲載して終わり、というケースもありますが、初めて来店する人にとってはもう少し情報があると安心です。
- 住所
- 最寄駅
- 駅から徒歩何分か
- 地図
- 駐車場の有無
- 入口が分かりづらい場合の案内
たとえばビルの2階や地下、路地裏などにある店舗なら、外観や入口の写真が一枚あるだけでも迷いにくくなります。
アクセス情報はSEOのためだけに載せるものではありません。
「実際に店へたどり着ける状態を作る」ための情報です。
4.予約方法
お客様が「この店に行きたい」と思った瞬間に、次の行動が分からないと離脱しやすくなります。
電話予約なのか、Web予約なのか、予約サイトを使うのか、予約不要なのか。
ホームページには、その店に合った予約方法を分かりやすく示します。
予約サービスをすでに使っているなら、ホームページ側で新しい予約システムを作る必要はありません。
既存の予約ページへボタンで案内するだけでも十分です。
特にスマートフォンでは、ページを開いてから予約までの操作が増えるほど面倒になります。
「予約したい」と思った場所から、できるだけ少ない操作で予約へ進めることを意識します。
5.店舗の雰囲気
料理写真だけでは分からないことがあります。
カウンター中心なのか。テーブル席なのか。落ち着いた店なのか。にぎやかな店なのか。一人でも入りやすいのか。記念日に使えるのか。
こうした情報は、店内写真からかなり伝わります。
おすすめは、料理写真だけでなく、
- 店内全体
- 席
- カウンター
- 外観
- 入口
なども数枚掲載することです。
ホームページの目的は実物以上に豪華に見せることではありません。
むしろ、来店したときのイメージとWeb上の印象を近づけることのほうが大切です。
6.価格の目安
価格が分からない店には入りづらい、と感じる人もいます。
すべての商品価格を掲載しなくても、
- ランチ 1,000円〜
- ディナー平均 4,000円前後
- コース 5,500円〜
のように大まかな目安が分かるだけでも、お客様は判断しやすくなります。
特に初来店では、「自分の予算に合う店か」が分からないこと自体が不安になります。
価格を隠すことで高級感が出る業態もありますが、地域の飲食店では、事前に安心してもらうことのほうが来店につながりやすい場合もあります。
7.最新のお知らせ
最後は、お知らせです。
ここで重要なのは「毎週ブログを書きましょう」という話ではありません。
必要なのは、現在の営業に関わる重要情報を確認できる場所です。
- 臨時休業
- 年末年始の営業
- 営業時間変更
- 新メニュー
- イベント
- 予約に関する案内
更新頻度が高いならSNSを使っても構いません。
ホームページにはSNSへのリンクを置き、「最新情報はこちら」と案内する方法もあります。
重要なのは、ホームページだけですべてを完結させることではなく、お客様が最新情報にたどり着けることです。
7つ全部をトップページに詰め込む必要はない
情報が必要だからといって、すべてを一画面に押し込む必要はありません。
トップページでは、
- お店の特徴
- 代表的な料理
- 営業時間
- 予約への入口
などを見せ、詳しいメニューやアクセスは別の場所に分けても構いません。
逆に、小さなお店なら一枚の長いページにまとめる方法もあります。
何ページあるかではなく、知りたい情報に何秒でたどり着けるかを基準に考えるほうが実用的です。
豪華さより「古くならないこと」のほうが重要
飲食店ホームページで意外と大きな問題になるのが、情報の古さです。
数年前のメニュー。昔の営業時間。終了したキャンペーン。使えない予約リンク。
どれだけデザインがきれいでも、情報が古ければ信頼しづらくなります。
ホームページを作る段階で、
- 誰が更新するか
- どの情報をホームページで管理するか
- どの情報をSNSへ任せるか
- 変更時にどこを更新するか
まで決めておくと運用しやすくなります。
更新できない大規模サイトより、必要な情報だけを確実に保守できる小さなサイトのほうが、実際の店舗運営には合うことがあります。
スマートフォンで最初に確認する
飲食店を探す場面では、スマートフォンから閲覧されることを前提に考えたほうがよいでしょう。
パソコンではきれいでも、スマートフォンで、
- 営業時間が見つからない
- 文字が小さい
- メニュー画像が読めない
- 予約ボタンが押しにくい
- 電話番号をタップできない
となっていると、来店導線としては弱くなります。
公開前には必ずスマートフォンで実際に操作し、初めて見る人のつもりで確認します。
まとめ|まずは「必要十分」なホームページでいい
飲食店のホームページに最初から大きな機能は必要ありません。
まずは、
- 営業時間
- メニュー
- アクセス
- 予約方法
- 店舗の雰囲気
- 価格の目安
- お知らせ
この7つを分かりやすく整える。
それだけでも、お客様が来店前に抱える疑問の多くに答えられます。
そして余裕ができたら、お店のこだわりやストーリー、スタッフ紹介、用途別の案内などを追加していけばよいのです。
ホームページは完成させて終わるものではなく、まず必要な形で公開し、実際の店舗運営に合わせて育てていく。
小さな飲食店には、そのくらいの始め方が現実的です。
飲食店に必要なホームページ構成から整理します
株式会社アイ・エス・コミュニケーションズでは、お店の規模や現在使っているSNS・Googleマップ・予約サービスを確認し、必要な情報だけに絞ったホームページ構成からご提案します。
「何ページ必要か」ではなく、「お客様が何を知れば来店できるか」から一緒に整理します。
お問い合わせ・無料相談