業務ダッシュボードとは?会社の「今」を一画面で確認できる仕組みの作り方
「今日対応しなければいけない案件は?」

売上・案件・問い合わせ・タスクのすべてを並べるのではなく、今の仕事で判断に必要な情報だけを一画面に集めます。
「今月の問い合わせは何件?」
「見積を出したまま止まっている案件は?」
会社の状況を確認するために、複数のExcel、スプレッドシート、メール、チャットを開いていないでしょうか。
必要な情報がそれぞれの場所に保存されていると、状況を把握するだけでも時間がかかります。
そこで使われるのが業務ダッシュボードです。
ダッシュボードとは、必要な情報を一つの画面にまとめ、現在の状態を分かりやすく表示する仕組みです。
この記事では、中小企業や小規模なチームで業務ダッシュボードを作るメリットと、何を表示すべきかについて解説します。
ダッシュボードとは?
自動車のダッシュボードには、速度や燃料、警告灯など「運転中に必要な情報」が表示されています。
業務ダッシュボードも考え方は同じです。
会社のすべてのデータを表示するのではなく、今の仕事を進めるために必要な情報だけをまとめます。
たとえば営業なら、
- 新規問い合わせ
- 対応中案件
- 今月の受注
- 見積提出後の未回答案件
- 今日のフォロー予定
などです。
ダッシュボードのメリット
情報を探す時間を減らせる
毎朝複数のファイルを開き、条件を絞り込み、状況を確認する作業を減らせます。
問題に気づきやすい
期限超過、未対応、在庫不足などを目立つ形で表示すれば、対応漏れに気づきやすくなります。
判断の基準をそろえられる
同じデータを見て判断できるため、人によって把握している状況が違うという問題を減らせます。
何でも表示すればいいわけではない
ダッシュボードを作ると、グラフや数字をたくさん並べたくなります。
しかし、情報が多すぎると、かえって重要なものが分からなくなります。
最初に考えるべきなのは、この画面を見たあと、何を判断したいのかです。
経営判断に必要な情報
- 今月の売上
- 受注見込み
- 未回収
- 新規問い合わせ
今日の行動に必要な情報
- 今日やる案件
- 期限超過
- 新着問い合わせ
同じ会社でも、役割によって必要な画面は変わります。
グラフが必要とは限らない
ダッシュボードというと円グラフや棒グラフを想像しがちですが、すべてをグラフにする必要はありません。
「対応が必要な案件一覧」のように、普通の表のほうが分かりやすい情報もあります。
数字、グラフ、一覧、通知などを、目的に応じて使い分けます。
データベースと組み合わせると強い
ダッシュボードは単独の仕組みではなく、裏側にあるデータを見せる画面です。
顧客、案件、売上、タスクなどがデータベースに整理されていれば、その情報をリアルタイムに近い形で表示できます。
つまり、
という役割分担です。
スマートフォン用の簡易画面も作れる
経営者や営業担当者が外出することが多い場合、パソコン用の大きな画面だけでは使いづらいことがあります。
そこでスマートフォンでは、
- 今日の予定
- 新着問い合わせ
- 重要な警告
- 売上の概要
などに絞った画面を用意する方法もあります。
「すべての情報を持ち歩く」のではなく、移動中に必要な情報だけ確認するという考え方です。
ダッシュボードは「見るだけ」で終わらせない
さらに便利なのは、ダッシュボードからそのまま操作できるようにすることです。
たとえば、
未対応案件をクリック
対応が必要な案件を一覧から選びます。
詳細を見る
顧客や案件の情報をそのまま確認します。
対応メモを追加
その場で対応内容を記録します。
ステータスを変更
確認画面から作業画面へ移動せず、次の状態まで更新します。
まで一つの流れにします。
状況確認の画面と作業する画面がつながることで、複数のサービスを行き来する手間を減らせます。
最初は3つの情報だけでもいい
最初から会社全体の数字をまとめる必要はありません。
たとえば、
新規問い合わせ
新しく入った相談や問い合わせを見逃さない。
未対応案件
止まっている案件をすぐ確認できるようにする。
今日のタスク
その日に行動すべき内容へ直結させる。
だけでも十分に価値があります。
日常的に使うようになってから、売上や集計などを追加できます。
まとめ|ダッシュボードは「情報を増やす」ためではなく「探さない」ために作る
会社のデータが増えるほど、「どこを見ればいいか」という問題が出てきます。
業務ダッシュボードの役割は、情報をたくさん表示することではありません。
今必要な情報を、探さなくても見える状態にすることです。
株式会社アイ・エス・コミュニケーションズでは、見栄えの良いグラフを作ることを目的にせず、普段どの情報を確認し、次に何をしているのかという業務の流れから画面を設計します。
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